尿失禁を改善するTOT手術とは

 

尿漏れは男性も女性も起こり得る症状ですが、特に女性の方に悩む方が多いようです。
これは体の作りが違うこともありますし、筋力が男性より弱いことも一因となります。

 

女性に多い失禁の一つに腹圧性失禁がありますが、
これに対して有効なのがTOT手術と呼ばれる手術療法です。
今回は腹圧性失禁とその治療法、TOT手術について見ていきます。

 

腹圧性失禁とは

ヒトの体内には内臓が格納されていますが、通常であればそれぞれは一定箇所に収まり好き勝手に移動することのないようにできています。
内臓は骨や筋肉によって支えられ、そのため一定の位置を保つことができるのです。

 

しかし加齢によって内臓を支える筋肉が衰えると、その支持効果も弱まるため内臓が定位置からずれてしまうことがあります。

 

女性の尿道を支えるのが骨盤底筋という筋肉ですが、この筋肉がしっかりしている時は尿道をコントロールできるので尿失禁は起きません。
ところが加齢などによって筋力が弱くなってくるとコントロールが効かなくなり尿失禁が起きやすくなります。

 

例えばちょっと重い物を持った時、おもわず笑ってしまった時、くしゃみをした時、スポーツをしている時など、普通であればなんともないような負荷でも失禁が起きてしまいます。

初期であれば骨盤底筋を鍛える運動で筋力を回復できますが、症状が進んだ時にはTOT手術の出番です。

 

TOT手術で骨盤底を支える

この手術はポリプロピレン製の医療用の特殊なテープを体内に設置して、弱くなった筋肉の代わりに尿道を支えるものです。

 

尿道下の膣壁と両足の内またの付け根に小さな穴をあけ、その間にテープをくぐらせて骨盤底を支えます。
このテープはVの字の形で設置され、くしゃみなどで腹圧がかかって尿道が揺れる際にこれを支えます。

 

手術時間は約30分ほどで数日間の入院を要します。

 

また数か月間は運動ができないなどのデメリットもありますが、
安全性が高いこの手術は現在の主流になっています。

 

従来はTVT手術といって、同じように骨盤底を支える術式がありましたが、
テープの設置が上手くいかずに排尿トラブルになったり、
手術時に内臓を損傷してしまったりとあまり評判がよくありませんでした。


そこでTOT手術の登場で安全性が高まったため、
アメリカや日本ではTOT手術がスタンダードな治療法として認識されています。

 

そうはいっても5%程度の確率で合併症の危険があり、
また調整の為に再手術が必要になるケースもあります。

 

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