最新の前立腺がんの治療法

 

 


検査の結果前立腺がんが見つかった場合にはがん治療に移行することになります。
どのような治療方法を選択するかはそのガンの進行度合いと悪性度をみて判断されます。
まずは最新の前立腺がんの治療法の種類を見てみましょう。

 

前立腺がんの治療法

PSA監視療法

これはこれまでの検査の結果やガンの悪性度などを総合的に考えて、今すぐには体への害がない場合に選択されます。
血液検査でPSAの値を監視しながら経過観察を行います。
前立腺がんは他のガンよりも進行が遅いので定期的な監視で進行度合いを見ます。

 

放射線療法

放射線をガンに照射してがんの縮小・消滅を期待するものです。

 

外部から照射

体の外から放射線を照射する方式の場合は週に5日程度の通院で照射作業を行い、これを約2か月ほど続けることになります。

 

埋め込む

もう一つは体内に放射線を放出する特殊な機器を埋め込む方式です。
体への負担はあるものの継続してがん細胞にアタックできるメリットがあります。

 

手術療法

場合によっては早期に患部を摘出した方がメリットが大きい場合もあります。
前立腺と精のうを手術によって摘出し根治を目指します。
悪性度が高く経過観察では不安が大きい場合に適応があります。

 

ホルモン療法

前立腺がんを増殖させる男性ホルモンを抑制してがんの進行を抑えるものです。
これだけでは根治は難しいとされ、他の方法と組み合わせることもあります。

前立腺がんの進行度とは

前立腺の組織内に発生したガンがどの程度大きくなっているかによって3つのステージに分かれます。

 

限局ガン
(ステージB)
ガンがまだ前立腺の内部にとどまっている状態のものをいい、早期がんに分類されます。
局所浸潤ガン
(ステージC)
ガンが前立腺組織から外に出てきている状態を指します。
転移ガン
(ステージD)
リンパ節や骨など他の組織にガンが転移してしまっている状態をいいます。

 

進行度別の治療法は?

限局ガンの場合、早期に正しい治療法を選択すれば根治の可能性が高いです。
この段階で検討される治療法はPSA監視療法、放射線療法、手術療法、ホルモン療法です。

 

局所浸潤ガンの場合、手術は見送りとなり放射線療法とホルモン療法が適応になります。
転移ガンの場合はもはや根治は難しく、ホルモン療法によって進行の抑制を期待するしかありません。
必要に応じて抗がん剤の投与を行い、薬物治療によってガンの進行を抑えます。

 

他の臓器にどれだけの転移があるかによって種々の治療法が検討されます。

前立腺がんの検査方法

前立腺がんの検査はいくつかの段階に分けて行われます。
スクリーニング検査という第一段階の検査の結果、さらに詳しい検査が必要と判断された場合に次の段階の検査に進みます。
スクリーニング検査とは前立腺がんの可能性がある人をふるいにかけて見つけるようなイメージです。
それでは前立腺がんの検査を段階的に見ていきましょう。

 

第一段階:血液検査

スクリーニング検査として用いられるのがPSA検査と呼ばれる血液検査です。
この検査では血液中に含まれる前立腺特有のタンパク質の量を測ります。

 

基本的にPSAの値が4ng/mlを超えている場合は
前立腺がんの可能性があるので次の検査に進みます。

 

ただしガンでなくとも前立腺肥大症でもこの値は上がるので、
まだガンであるのかただの肥大であるのかははっきりしません。


第二段階:超音波検査・MRI及び直腸診

超音波検査ではプローブと呼ばれる機器を肛門から挿入し、超音波で前立腺の形をチェックします。
MRIでは前立腺がんの有無や進行度合いを画像データでチェックします。

 

直腸診では医師が肛門から指を入れて前立腺を触ります。
その際に前立腺の大きさ、硬さ、表面の凹凸、痛みの有無などをチェックします。

 

これらの検査結果を総合的に判断して、次の検査に進むべきかを検討します。
もしさらに詳しい検査が必要と判断された場合は次の生検検査に進みます。

 

この段階の検査で、進行したガンがあれば経験のある医師であればガンを強く疑うことができる場合もありますが、
基本的にはまだただの肥大なのかガン化しているのかの確定はできません。

 

第三段階:前立腺生検検査

この検査は痛みがでるため局所麻酔あるいは全身麻酔を施して行います。
前立腺の細胞組織を採取して、顕微鏡を用いてガンがあるかどうかをチェックします。

 

術者が用いる方式によって多少異なりますが、肛門からプローブを挿入して画像を確認しながら特殊な採取用針を目標に差し込み細胞を採取します。
この検査を受ける場合は、過去に肛門周囲の手術などの治療を受けたことがある人、ワーファリンなど血液凝固抑制剤を使用している人は事前に医師に申出が必要です。

 

この検査で採取された細胞をチェックした結果、がん細胞が認められれば前立腺がんが確定します。ガン化が見られなければ前立腺肥大症ということで必要な治療が検討されることになります。
前立腺がんが確定した場合はさらに他の臓器や骨などに転移がないかどうかの検査を行います。

 

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